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『アポロンとダフネ』    1622−23年 ボルゲーゼ美術館   高さ243
解題)

 大蛇を倒して意気揚々と己が強さを誇っていたアポロンが、エロス(キューピッド)の矢を馬鹿にしたため、鞘当てられ、エロスは水の支配者であるオケアヌスとその妻テテュスの娘ダフネに向けて恋を追い払う矢を、アポロンに向けて恋を生む矢を射る。ダフネへの恋心に狂おしい胸のうちを抑えきれなくなったアポロンはダフネに恋を打ち明けるが、一方のダフネは恋を厭う矢の所為でその求愛を刎ねつけて逃げ惑う。必死になってアポロンから逃れようと走り続けたが、所詮アポロンの足の速さに敵う訳もなく、いよいよ逃げ切れなくなったダフネが父に対し、「お父様、あなたの血の流れに神の御力があるものなら、どうかお助けください!みなの心を惑わしすぎるこの美しい姿形を変えて、わたしを滅ぼしてください!」と願う、とその言葉を言い終えぬうちからダフネの体を激しい硬直が襲い、みるみるうちに月桂樹へと姿を変えたのであった。そこでアポロンは「お前を妻にすることは出来なかったが、せめてわたしの木となっておくれ。おお、月桂樹よ、いつまでもわたしの髪、わたしの琴、わたしの箙がおまえを身につけているようにしよう。」と誓いを立てたと云われている。
『プルートとプロセピナ』  1621−22年
ボルゲーゼ美術館   高さ225
『巻紙と茨の冠を手にする天使像』 
1668−70年
サンタンドレア・デッレ・フラッテ聖堂
『聖女ルドヴィカ・アルベルトーニ』   1671−74年   サン・フランチェスコ・ア・リーバ聖堂
『聖女テレサと天使』 
サンタ・マリア・デッラ・ヴィッツトリア聖堂
『エステ家公爵フランチェスコ一世の胸像』
1650−51年  エステ美術館
  高さ107
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